香港、4/23の新型コロナ市中感染確認は1人…感染経路不明、輸入性8人中3人からN501Y変異株ウイルス

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、4月23日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から5人減の9人とのこと。内訳は輸入性(海外からの入境者)が8人、市中感染が1人。市中感染確認の出現は2日連続で、感染経路不明だった。

 感染経路不明の患者は香港島南部にあるマンションに居住し、新界南西部の葵涌地区で勤務する女性(23)。4月20日から鼻水で出るの症状があったといい、勤務先全従業員が強制検査、密接接触者が隔離検疫の対象とされた。

 輸入性の8人はオランダ、インド、フィリピン、インドネシアからの入境者で、うち3人から「N501Y」変異株ウイルスが検出されたという。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)が複数おり、うち1人が政府指定の検疫用ホテルで21日間の隔離検疫期間を満了して市中に出た後のフィリピンからの入境者で、N501Y変異株ウイルス感染の疑いがある事案とのこと。同じホテルの隣室で隔離検疫を受けた一家3人が先に感染確認されており、うち2人がN501Y変異株ウイルスに感染していたことから、当局ではホテル内で交差感染が発生した可能性もあるとみて詳しい調査を行うとした。

 香港におけるここまでの累計感染確認数は1万1728人、退院者数は1万1325人、死者数は209人。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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