中国当局の追跡受けた不審なモーターボートがマカオ海域へ侵入後にビーチへ強行上陸…前月にも同様の事案

 8月15日、マカオ・コロアン島のチョクワンビーチにモーターボートが強行上陸し、乗船していた男4人が逃走する事件が発生した。

 澳門海關(マカオ税関)によれば、同日午前、海域スマート監視システムがマカオ海域にあたるコロアン島のチョクワンビーチ沖を高速航行する不審なモーターボート1艘を発見したことを受けて高速巡視艇で追跡を開始するとともに、陸上から巡視員とドローン小隊がサポートのため現場へ向かったとのこと。また、このモーターボートが広東省珠海海警の追跡を振り切って逃走を図っていたことが判明したという。

 その後、税関巡視員がチョクワンビーチに到着した際、強行上陸したモーターボートを発見し、現場から男4人が逃走したのを確認。即座に治安警察局へ連絡し、反密航連携メカニズムの発動によって両局が合同捜索に着手した。最終的に税関巡視員がビーチ付近で逃走を図った男4人の身柄拘束に成功したとのこと。

マカオ・コロアン島のチョクワンビーチに強行上陸したモーターボート(写真:澳門海關)

 目下、マカオでは新型コロナの域外からの流入防止のため厳格な水際措置が講じられており、強行上陸後に逃走を図った4人についても防疫指針に基づき検温と防護措置を講じた上で移送が行われたという。

 チョクワンビーチでは、前月にも珠海及びマカオ当局の追跡を受けた密航ボートが強行上陸する事件が発生している。

マカオのビーチへ強行上陸後に逃走を図った末に身柄を拘束された男4人(写真:澳門海關)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  3.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun