第40回マカオ国際マラソンのエントリー概要発表…参加要件に新型コロナワクチン2回接種とPCR検査陰性証明提示盛り込む

 マカオの冬の名物イベントとして知られる市民参加型マラソン大会「マカオ国際マラソン」。新型コロナの影響が長期化する中だが、昨年に続き今年の第40回大会についても開催されることがわかった。開催予定日は2021年12月5日。

 大会主催のマカオ政府体育局、マカオ陸上競技総会が9月17日に発出したプレスリリースの内容によると、前年同様、フルマラソン、ハーフマラソン、ミニマラソンの3部門を設定。コースやスタート時間などの詳細については、後日発表するとした。

 エントリーはフルマラソンとハーフマラソンが9月25日午前9時、ミニマラソンが9月26日午前9時からイベント公式ウェブサイトで先着順で受け付ける。今大会のエンオリー受付はWebサイト経由のみに。一般参加の定員については合計では1万2000人分、内訳はフルマラソン1400人、ハーフマラソン4800人、ミニマラソン5800人で前年同様。

 なお、新型コロナ防疫対策として、参加要件に開催日の14日前までに新型コロナワクチンの2回接種完了していること、開催日時点で有効な新型コロナPCR検査陰性証明を提示できることを盛り込んだほか、すべての参加者にマカオの伝染病予防・治療法の規定を遵守するよう求めるとした。

第39回マカオ国際マラソンのスタート地点の様子(資料)=2020年12月6日(写真:マカオ政府体育局)

 大会の冠スポンサーは、20年連続でマカオのカジノIR(統合型リゾート)運営大手のギャラクシーエンターテインメントグループが務める。同社は2019年から2021年までの3大会分のスポンサー契約を締結しており、スポンサー料の総額は1050万マカオパタカ(約1.4億円)とのこと。

 マカオ国際マラソンは毎年12月第1週の日曜日に開催されている市民マラソン。1981年の第1回大会の参加者は400人だったが、近年の健康ブームに乗ってエントリー希望者数が増加傾向にあり、参加枠の拡大が続いてきたが、それでも早い段階でエントリーが定員に達する状況となっている。日本を含む海外からの参加者にも人気の大会だが、新型コロナ防疫対策の一環として厳格な入境制限が敷かれており、外国人の入境は困難な状況が続いている。前回大会では、海外招待選手の参加が見送りとなったが、今年は現時点で未発表で、今後何らかの情報アップデートがあるものとみられる。

第39回マカオ国際マラソンで西灣大橋を走るランナーたち(資料)=2020年12月6日(写真:マカオ政府体育局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  英「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は当地時間の4月30日、THEアジア大学ラン…
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  マカオ司法警察局は4月30日、中国本土の警察当局と連携し、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニン…
  5.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun