マカオ、新型コロナワクチン接種率8割達成

 人口約68万人マカオでは、昨年(2021年)2月上旬から市民に対する無償の新型コロナワクチン接種プログラムを展開している。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターが3月10日未明、同月9日午後6時30分時点のの総人口比のワクチン接種率が80.2%を達成し、免疫の壁の構築によって市民の生命と健康の保障の基礎が固まったと発表。

 同センターでは、香港において新型コロナに感染して死亡した1341人を対象とした分析によれば、91.3%がワクチン未接種で、ワクチン2回接種者の死亡率は0.04%にとどまったが、未接種の場合は1.25%と大きな差があったとし、、マカオでも流行リスクが存在する中、各界の協力を得て特に高齢者と子供へのワクチン接種キャンペーンを展開しているとした。

 新たに接種対象となった3〜11歳の接種率は、2月下旬には6%だったが、直近では28%超まで上昇したとのこと。

 マカオでは、3月9日まで150日連続で市中感染確認例ゼロを維持しているが、近隣の広東省や香港では連日市中感染確認が相次ぐ。中でも、香港では昨年末から流行第5波が始まり、2月以降は感染確認数が急増。第5波開始以来、3月9日までの累計は57万人超に上っている。香港におけるワクチン接種率は第5波が始まって以降に急上昇し、2月6日に8割、3月5日に9割を突破した(※香港の接種率は3〜11歳を除いた数値)。なお、マカオで7割を達成したのは昨年11月19日で、8割達成まで約4ヶ月を要した。

マカオの高齢者施設で実施された職域接種の様子(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センター)

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