中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は915人…2日連続1千人以下維持=9/12

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月13日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月12日の中国本土における新規市中感染確認者数は188人(前日から22人増)だったとのこと。内訳は四川省126人、チベット自治区11人、北京市10人、内モンゴル自治区8人、山東省7人、広東省7人、遼寧省3人、雲南省3人、新疆ウイグル自治区3人、江西省2人、広西チワン族自治区2人、甘粛省2人、江蘇省1人、福建省1人、湖南省1人、重慶市1人。このうち四川省の29人、新疆ウイグル自治区の3人、チベット自治区の2人、北京市の1人、内モンゴル自治区の1人、江蘇省の1人、湖南省の1人、雲南省の1人の計39人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは332日連続で、40日連続3桁となった。

 市中の無症状感染例は727人(前日から58人減)。内訳はチベット自治区199人、貴州省145人、四川省84人、江西省51人、広西チワン族自治区39人、山東省34人、湖北省32人、新疆ウイグル自治区23人、遼寧省22人、甘粛省22人、黒竜江省21人、内モンゴル自治区19人、陝西省13人、北京市6人、広東省4人、河北省3人、雲南省3人、天津市2人、海南省2人、青海省2人、福建省1人。

 無症状を含む新規感染者数は915人で、6日連続減。2日連続1千人以下を維持した。

 9月12日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は5417人(うち輸入性が566人)で、重症者は29人(輸入性ゼロ)。無症状の患者2万1990人(輸入性692人)が医学観察下にあるとのこと。

 12日の新規感染者数が3桁となったのは、チベット自治区(210人)、四川省(210人)、貴州省(145人)の3省区。減少傾向を維持するチベット自治区に対して、四川省と貴州省では緩やかに増加が続く状況。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。12日の新規感染者数は前日から14人減の11人で、深圳市(8人)と江門市(3人)からの報告例。

 このほか、近日、北京市では複数の大学キャンパスに絡む感染例の出現が続く。12日の同市の新規感染確認者16人は前日同様すべて隔離対象者の中から見つかったケースという。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、直近では1万人水準(輸入性含む)まで増加している。主流株がオミクロンBA.5に置き換わりつつある状況で、医療体制の準備も進んでいる。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現。以降は落ち着いた状態を維持している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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