2021年マカオの国際収支は約1939億円の黒字

 マカオ金融管理局は9月28日、2021年のマカオと世界各地の対外経済取引を反映した国際収支バランスシートを公表。

 2021年のマカオの国際収支(初歩推計)は109億パタカ(日本円換算:約1939億円)の黒字だった。このうち、経常収支が237億マカオパタカ(約4215億円)の黒字だったが、非準備性金融資産純額は101億パタカ(約1796億円)減少した。

 2021年のマカオの貨物輸出は前年から92.4%増、オフショア価格計算の貨物輸入は58.1%増で、輸入ベースが輸出を上回る状況下、貨物収支の赤字は前年の615億パタカ(約1兆0939億円)から856億パタカ(約1兆5225億円)へ拡大。同時に、ツーリズムサービス輸出の回復により、サービス収支の輸出額は60.1%増となったが、サービス輸入額は20.6%増にとどまり、サービス収支の黒字は前年の662億パタカ(約1兆1775億円)から1163億パタカ(約2兆0685億円)へ拡大した。

 このほか、2021年のボーダーを跨ぐ所得の流れを反映する第1次所得収支は465億パタカ(約8271億円)の純流入で、前年の551億パタカ(約9800億円)から減少。マカオ居民と外地居民との間の経常移転を反映する第2次所得収支は130億パタカ(約2312億円)の純流出で、前年から15億パタカ(約267億円)の増だった。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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