マカオ、2023年12月のインバウンド旅客数は約294万人…コロナ前2019年同月の95.5%

 マカオ政府統計調査局は1月22日、昨年(2023年)12月及び通期の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。通期については1月1日に旅遊局(MGTO)より臨時データベースの昨年通期の概数が公表済みで、本統計は詳細版となる。

 昨年12月単月のインバウンド旅客数は前年同月から656.0%増、前月から13.9%増となる294万3930人(延べ、以下同)だった。8月(約322万人)に次ぐ年内2番目の規模に。コロナ前2019年と比較した回復率は95.5%。

 内訳は、日帰り旅客が前年同月から829.0%増の148万5901人、宿泊を伴う旅客が535.5%増の145万8029人。平均滞在時間は0.9日短い1.2日で、内訳は宿泊を伴う旅客が1.4日減の2.2日、日帰り旅客が横ばいの0.2日。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、前年同月比483.0%増の196万2223人、全体に占める割合は66.7%。このうち個人旅客が542.1%増の106万0216人。中国本土に次いで多かったのは香港からの旅客で、1501.6%増の68万6441人。その他については、多い方から順に台湾の5万6655人、フィリピンの4万7635人、韓国の3万7569人、マレーシアの2万2712人、シンガポールの2万1174人、タイの1万8937人の順で、日本は12番目の9918人(前月から1646人減)に。

 12月のインバウンド旅客が対前年で大幅増となった要因については、一昨年12月から事実上のゼロコロナ政策への転換が進み、昨年1月8日に水際措置が大幅緩和されたことが大きい。対前月のプラス要因は、例年クリスマスホリデーは多くのインバウンド旅客を集め、昨年はクリスマスホリデーの曜日の並びが良かったこと(クリスマスイブが週末)などが上積みにつながったとみられる。

 昨年通期のインバウンド旅客数は前年同期比394.9%増の2821万3003人。2019年と比較した回復率は71.6%。内訳は、宿泊を伴う旅客が472.7%増の1422万7229人、日帰り旅客が334.8%増の1398万5774人。平均滞在時間は0.2日短い1.3日で、内訳は宿泊を伴う旅客が1.1日減の2.3日、日帰り旅客が0.2日増の0.3日。中国本土からの旅客が全体に占める割合は67.5%。

 昨年はアフターコロナ初年となり、年初からインバウンド旅客の急回復が進み、年末までその勢いを維持した。

冬の祝祭ムードが感じられるクリスマスホリデーのマカオの町並み=世界遺産・セナド広場(写真:MGTO)

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