マカオのマクロ経済は力強い外需に支えられ着実に回復…金融管理局

 マカオ金融管理局(AMCM)はこのほど発出した「貨幣と金融安定評価報告」の中で、マカオのマクロ経済は力強い外需に支えられ、着実に回復しているとの見方を示した。

 同局では、マカオの観光関連施設の充実が消費者の嗜好の変化への対応の助けとなり、外需が引き続き堅調に推移すると予想しているとのこと。

 中国中央政府が昨年(2024年)9月に実施を発表した一連の経済対策によって中国本土における消費者心理を徐々に押し上げるとみられ、さらに今年1月からマカオと隣接する珠海市居民が週1回マカオ渡航が可能となるなどの利便化措置がスタートしたことがマカオのツーリズム産業の発展を効果的にサポートし、こういった好材料によって外需の勢いが続き、マカオ経済の回復を確固たるものにする見通しとした。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約68万人の小さな経済体だが、インバウンド旅客数は年間約3492万人(2024年)に上り、経済のツーリズム関連産業への依存度が高い。インバウンド旅客数に占める中国本土からの旅客の割合は約7割。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・新口岸エリア鳥瞰(写真:AMCM)

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