マカオ、春節GW前半4日間のタクシー違反検挙数は5件

 目下、マカオでは旧正月の春節シーズンを迎えている。今年(2025年)の春節は1月29日で、中国本土では今年は1月28日から2月4日まで8日間の大型連休(春節ゴールデンウィーク)となることから、インバウンド旅客数の増大が見込まれている。

 マカオ治安警察局は2月1日、春節GW前半(1月28日から31日までの4日間)のタクシー及び爆竹・花火関連の違反に対する取り締まり結果を公表した。

 4日間のタクシー違反検挙数は5件だったとのこと。内訳は、ぼったくり、乗車拒否、タクシー乗り場における無秩序待機、営業時不適当・不合法車速、明らかな遠回りが各1件。また、乗客に対する無礼な対応で交通当局を受ける事案が1件。このほか、無認可タクシー(いわゆる白タク)を検挙数が5件。

 マカオのタクシーをめぐっては、かつて一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっていた。改善策として、2019年6月に罰金の大幅値上げや違反累積(5年内に4回)での免許取り消し制度の導入といった罰則の強化などを盛り込んだ改正タクシー法が施行され、以降は違反検挙件数は激減。今年の春節GW中の検挙数からも状況が落ち着いていることがうかがえる。

マカオ治安警察局によるタクシーの違反行為に対する取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

 爆竹・花火の騒音に関しては、106件の苦情が寄せられ、うち32件につき警告対応、12件を検挙し、残りについては騒音発生状況が確認できないケースだったという。

 マカオでは、爆竹・花火の使用に関して厳しい規定が存在し、一般市中での使用は基本的に不可。春節シーズンには花火・爆竹使用エリアがマカオ半島とタイパ島に各1ヶ所に設けられる。

 インバウンド旅客数は連休後半に一層の増大が見込まれ、同局では引き続き各種違反・違法行為に対する取り締まりを継続するとした。

マカオ治安警察局による騒音の違反行為に対する取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府財政局(DSF)が7月1日に公表した最新統計によれば、今年(2025年)6月前半の住宅…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ司法警察局は6月30日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  4.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2025年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…
  5.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は6月30日、今年(2025年)3〜5月期の雇用統計を公表…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  3.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun