マカオ、2025年2QのGDP速報値公表…5.1%増の約1兆8580億円に…コロナ前同時期の88.8%

 マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は7月31日、今年第2四半期(2025年4〜6月)のマカオの域内総生産(GDP)の速報値を公表。

 一連のインバウンド旅客誘致策により、今年第2四半期のインバウンド旅客数が著しい増を記録し、サービス輸出の顕著な回復を牽引したことに加え、地元民間消費が安定を維持したことで、マカオ経済は再びプラス成長基調に復帰。今年第2四半期のGDP速報値は1003.8億パタカ(日本円換算:約1兆8580億円)で、前年同期から実質5.1%増、コロナ前2019年同時期の88.8%まで回復した。

 主な構成要素別の分析では、今年第2四半期のインバウンド旅客数が2割近い増となったことを受け、サービス輸出全体が5.8%増に。内需面についても、政府最終消費支出と民間消費支出がそれぞれ1.1%、0.3%増。一方、民間建設プロジェクトが減少した影響により固定資本形成総額は3.6%減だった。

 今年上半期(2025年1〜6月)のマカオのGDP速報値は前年同時期から実質1.8%増の2001.4億パタカ(約3兆7044億円)、2019年同時期からの回復率は87.0%。

 同局によれば、今回のデータは速報値で、翌月(8月)15日に修正後の詳細結果をあらためて公表するとのこと。

マカオタワーから望むマカオ半島の町並み(資料)=2024年10月本紙撮影

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