マカオで今年7例目の輸入性チクングニア熱感染確認…患者は広州でのキャンプ参加から戻った男児
- 2025/8/15 8:49
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は8月14日夜、同日マカオ域内で新たに1例の輸入性チクングニア熱感染例を確認したと発表。
チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は12日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて9例となり、内訳は当地感染が2例、輸入性感染が7例。
同局によれば、今回感染確認された患者はマカオ半島北部の黒沙環エリアに所在するマンションに居住するマカオ居民の男児(10)で、8月2日から11日にかけて広東省広州市白雲区で開催されたトレーニングキャンプイベントに参加していたという。患者はマカオに戻った後の13日朝から発熱、顔面及び右前腕部に発疹、四股に関節痛の症状が現れたことから、同日夜に私立の鏡湖醫院を受診。この際に実施した検査の結果が14日に明らかとなり、チクングニア熱に感染していることが確認されたとのこと。同局では、患者の渡航歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染例と判断。目下、患者の容体は安定しており、(チクングニア熱患者の収容準備が整う)公立の仁伯爵綜合醫院で入院治療を行うよう手配済みとした。
今夏、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを行っているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除を強化して臨んでいる。























