「マカオ大橋」で台風警報シグナル8発令下の自動車通行テスト実施へ
- 2025/9/7 19:19
- 社会・政治
目下、マカオでは、台風16号(国際名:ターファー)の接近に伴い、台風警報シグナル(※)3が発令中。気象台は現地時間の9月7日午後9時にシグナルを8に引き上げる見通しを示している。
マカオでは、シグナル8以上が発令された場合、各種交通機関の運休や店舗の休業などの影響が生じる。マカオ半島と離島部を結ぶ4本の跨海大橋についても、シグナル8の発令により西灣大橋の下層部を除き通行止めとなるのが通例だ。
マカオ半島と離島部を結ぶ4本の跨海大橋のうち、昨年(2024年)10月に開通したばかりの「マカオ大橋」については、防風対策が講じられており、台風警報シグナル8でも通行可能となるとされてきたが、今年7月20日に台風6号(ウィパー)がマカオに接近し、シグナル8が発令された際に既存の3本の跨海大橋と同様に通行止めとなり、物議を醸した。
当局の説明によれば、開通時期が台風シーズンの終盤にあたり、すぐにテストを実施できなかったことから、ウィパー襲来時点ではデータ不足だったという。

マカオ政府公共建設局、交通事務局、地球物理気象局はターファーの接近を控えた9月6日、3部門間で協調を行い、7月のウィパー襲来時にマカオ大橋における風速データを収集し、分析を行った結果、マカオ大橋の防風設備の効果が確認されたとし、次に台風警報シグナル8が発令された際、実際に自動車の通行させての実地テストを行うと発表。
今回のテストに関しては、特別に許可を得た車両が通行対象、中央寄りの車線のみ開放、主橋部分の最高速度を時速60キロ(通常は時速80キロ)に制限、出入口を限定するかたちとし、テストを通じて得られたデータを今後の検討資料とする考え。
なお、シグナル9以上が発令された場合にはマカオ大橋、また西灣大橋の下層部も通行止めとなる。
マカオ当局は今回の発表に合わせ、台風接近中は安全な室内に留まり、外出機会を減らし、当局が発表する最新情報に留意するよう呼びかけた。
※:香港・マカオの台風警報シグナルは低→高の順で1、3、8、9、10























