マカオ税関、着衣の下に隠す手口の中古スマホ密輸出事案を5日間で8件摘発
- 2025/9/17 20:51
- 社会・政治
澳門海關(マカオ税関)は9月15日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)の趨勢に関する情報収集・分析を進めるとともに、取り締まり強化して臨む中、9月7日から11日までの5日間、マカオの主要な陸路の玄関口にあたる關閘及び青茂のイミグレーション施設で着衣の下に隠す手口による密輸事案を8件摘発したと発表。
密輸品は8件とも中古スマートフォン(計141台)で、すべてマカオから中国本土への持ち出し(密輸出)を企図したケースだったとのこと。
いずれも税関検査場の申告物なしレーン(グリーンレーン)を通過した際の通関者のぎこちない歩き方や着衣の膨らみなどから不審な様子を察知した税関職員が呼び止めて詳細検査を行った結果、着衣の下の腰回りなどにラップで巻き付ける手段で隠した密輸品を発見したという。
上述の8件の密輸事案に関与したのは15〜34歳のマカオ居民及び中国本土居民の男女8人で、全員を対外貿易法違反で起訴済みとした。なお、中には学生もおり、教育当局がフォローアップを行うとした。
一昨年(2023年)初頭のウィズコロナ転換による水際措置の緩和に伴い、マカオと中国本土、香港との相互往来が容易になって以降、いわゆる運び屋が絡む密輸入、密輸出事案が摘発されるケースが増えており、物品を着衣の下に隠す手口や越境自家用車の悪用が目立っている。
税関では、市民に対して出入境における携行品の出入りに関する法令の遵守及び報酬を目当てに運び屋行為へ従事しないよう累次の呼びかけを行うとともに、さまざまなかたちで隠したり、偽装したりする手口への対応を含め、今後も継続して水際における各種取り締まりを強化して臨む考えを示した。























