マカオで今年15・16例目の輸入性チクングニア熱感染確認…いずれも患者に広東省江門市渡航歴
- 2025/9/18 8:04
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は9月18日未明、前日(17日)にマカオ域内で新たに2例の輸入性チクングニア熱感染例を確認したと発表。
チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は2日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて19例となり、内訳は当地感染が3例、輸入性感染が16例。
1人目の患者はマカオ半島・筷子基エリアのマンション「宏開大廈(第四座)」に居住するマカオ人の男性(58)で、9月7日と8日に広東省珠海市、12日に広東省江門市を訪問しており、16日に発熱、関節痛などの症状が現れ、17日に公立の筷子基衛生センター(クリニック)を受診し、この際に受検した血液検査の結果が17日に陽性と判明し、チクングニア熱感染確認に至ったとのこと。
2人目の患者はマカオ半島・青洲エリアのマンション「青怡大廈」に居住するマカオ人の男性(52)で、9月10〜12日にかけて広東省江門市を訪問し、16日に発熱及び脚部のむくみなどの症状が現れ、17日に私立総合病院の鏡湖醫院を受診。この際に受検した血液検査の結果が同日夜に陽性と判明し、チクングニア熱に感染していることが確認されたという。
同局では、上述の2人の患者について、その外遊歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染事案と判断。目下、両人の容体は安定しているが、入院治療の手配を進めているところとした。同局では、患者の自宅や主な活動場所の周辺で予防的な蚊の駆除作業を行う予定。
今年7月中旬以降、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを続けているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除及び発生源の除去といった対策を強化して臨んでいる。近日のマカオにおける輸入性感染確認例では、広東省江門市渡航歴のある患者が目立つ。年初来(9月17日夜まで)のマカオにおけるデング熱感染確認例は、当地感染が1例、輸入性が15例。ほかにも、9月に入って以降、輸入性ジカ熱感染例が初めて確認されている。























