マカオのカジノで刃傷沙汰=中国人同士の借金めぐるトラブル

マカオ・新口岸地区の繁華街にあるカジノ施設で7月28日夜、借金をめぐるトラブルが原因とみられる傷害事件が発生。当事者2人はいずれも中国本土籍の男性で、このうち被害者(36)は重傷、加害者(49)は現場から逃走したが、間もなく付近で警察に取り押さえられ、逮捕されたという。

マカオの日刊紙「澳門日報」が7月29日付紙面で報じた内容によると、7月28日午後7時頃、カムペックパラダイスカジノ2階のスロットマシンフロア内で、債権者の男がおよそ1万香港ドル(日本円換算:約16万円)の返済を債務者に求めた際に口論となり、興奮した債権者の男が突然隠し持っていた包丁を取り出し、債務者の男を追い回しながら斬りつけたという。カジノ内は騒然となり、同じフロアに居合わせた客らが一斉に逃げ回っていたという。

その後、債権者の男は現場から逃走したが、通報を受け周囲を警戒中の警察官に付近で取り押さえられた。また、消防が現場に駆けつけた際、債務者の男は血まみれの状態で倒れており、止血措置の上で救急車で病院へ搬送された。首、腕、腰などに重傷を負っているという。

刃傷沙汰の現場となったカムペックパラダイスカジノ(資料)=マカオ・新口岸ー本紙撮影

刃傷沙汰の現場となったカムペックパラダイスカジノ(資料)=マカオ・新口岸ー本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は5月9日、同日午前3時に港珠澳大橋マカオ側イミグレーションの(2025年)年初…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は5月7日、越境自家用車を利用した違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)の状…
  3.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)「ギャラクシーマカオ(澳門銀河)」運営会社は5月7…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…
  5.  マカオ治安警察局は5月8日、マカオで二度にわたってバイクを盗み、盗んだバイクに乗って数々の交通違…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun