マカオ政府、韓国への渡航自粛を解除=約2ヶ月ぶり、MERS収束受け

マカオ政府衛生局は8月1日、韓国で流行していたMERS(中東呼吸器症候群)の収束を受け、警戒レベルの引き下げを行ったことを明らかにした。また、これに歩調を合わせ、危機管理当局も韓国への不要不急の渡航自粛を求める勧告を解除した。

危機管理当局によると、地元旅行社業界から得た情報として、すでに各社が韓国を目的地とするパッケージツアーの販売を再開しており、最も早いものについては8月中旬の出発が予定されているとのこと。危機監理当局では、韓国を訪れる際は身の回りの衛生状態に気を配るよう、あらためて市民に呼びかけを行っている。

マカオ政府が韓国への渡航自粛勧告を出したのは今年6月8日のこと。マカオ政府統計調査局が公表した最新の6月分の統計では、同月マカオから韓国を訪れた団体旅客数が前年同月から8割以上の下落を記録している。

なお、香港政府も8月1日付でマカオ同様に韓国MERSに対する警戒レベル引き下げと渡航自粛勧告解除を発表した。

韓国・ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)地区の町並み(資料)=2010年—本紙撮影

韓国・ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)地区の町並み(資料)=2010年—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  2.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  3.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun