マカオ政府「天津からの青果供給なし」=有害物質による環境への影響に憂慮の声

マカオ政府民政総署は8月16日、地元ラジオ局の取材に対し、マカオへの天津から青果類の供給がないことを明らかにした。天津周辺は中国有数の青果類の生産地として知られる。

マカオの政府系放送局TDMが同日夕方のラジオニュースで報じた内容によると、中国・天津市の港湾エリアで発生した危険物倉庫の爆発事故の影響で、有害物質シアン化ナトリウムの流出による環境への影響を憂慮する声が上がっており、ネット上では天津にある7つの菜園からマカオに商品供給が行われているとする情報も上がっていた。

同局の取材に対し、民政総署はマカオに輸入される青果類の供給素は広東省や海南省で、天津港における事故発生後、天津からの青果類の供給はないと回答したとのこと。ただし、7月には天津に近い河北省から梨の輸入が確認されていることから、民政総署ではこの件に関して高い関心を持っているとした。

ユネスコ世界文化遺産にも登録されているマカオ政府民政総署の庁舎(資料)—本紙撮影

ユネスコ世界文化遺産にも登録されているマカオ政府民政総署の庁舎(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun