中国本土富裕層の消費意欲減速続く、マカオの小売販売総額13%減=15年Q2、高級品振るわず

マカオのカジノ売上の大半を稼ぎ出すのがVIPカジノ部門だが、中国本土の反汚職キャンペーンやマカオ当局によるカジノ周辺の規制及び入境制限の強化などを理由に、VIPカジノの主要顧客基盤である中国本土富裕層のマカオへの渡航意欲が減退しているとされる。

マカオのカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年7月まで14ヶ月連続で前年割れとなり、今年1〜7月累計では前年同期比36.7%減と惨惨たる状況。マカオを訪れる中国本土富裕層の減少はカジノ売上のみならず、高級品を中心とした小売販売額にも大きなマイナス影響を与えているようだ。

マカオ政府統計調査局が8月25日に公表した最新データによると、今年第2四半期の小売販売総額は今年第1四半期比から12%、前年同期から13%のそれぞれ減となる162.8億パタカ(約2469億円)にとどまった。前年同期比で下落が目立った品目は時計・ジュエリー(29%減)、自動車(29%減)、革製品(22%減)、成人ファッション(16%減)、百貨店商品(15%減)。一方、スマートフォン人気を背景に通信設備(37%増)、コスメティック・ヘルスケア製品(20%増)など伸長が見られるものもあったが、高級品のマイナスをカバーするには至っていない。

今年上半期(1〜6月)の累計小売販売総額は305.3億パタカ(約4631億円)で、前年同期比12%減。

マカオの小売販売総額の下落が続く要因として、中国本土の反汚職キャンペーンや景気減速に伴う消費意欲の低下のほか、昨今のユーロ安、円安により、欧州、日本へ渡航する中国人富裕層が増加していることも指摘されている。なお、マカオの法定通貨はマカオパタカで、為替レートは米ドルと連動している。昨今の相次ぐ人民元の切り下げや中国株式市場の不安定感といったネガティブ要素も加わり、第3四半期についてもマイナス傾向が続くものと予想される。

高級ブランドショップが並ぶ大型IR(統合型リゾート)内のショッピングモール(資料)—本紙撮影

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