マカオのCPI上昇率縮小続く=15年8月、4.64%上昇の106.34

近年、マカオでは物価の上昇が続いているが、昨今のカジノ売上低迷を受け、今年(2015年)4月の総合物価指数(CPI)上昇率はおよそ4年ぶりの低水準を記録した。その後、5月のCPI上昇率は拡大したが、6月、7月は再び縮小に転じた。マカオ政府統計調査局が9月21日に公表した最新データによると、8月のCPIは前年同月比4.64%増の106.13となり、前月に続いて上昇率の縮小がさらに進んだ。

前年同月との比較で最も価格指数の上昇幅が顕著だったのは「たばこ・アルコール飲料」の36.62%、「住居・燃料」7.10%、「医療」6.45%で、主にたばこ増税及び家賃、問診サービス費の値上がりによるもの。一方、「通信」は0.86%の下落。

前月CPIとの比較では0.19%上昇。たばこ増税、ホームヘルパー費のアップを受け「たばこ・アルコール」価格指数が6.68%、「住居設備及び用品」価格指数が0.95%上昇。このほか、外食サービス費と精肉・野菜価格のアップにより「食品及びノンアルコール飲料」価格指数が0.34%上昇。一方、夏物衣料のセール開始を受け、「衣料・履物」価格指数は1.98%下落。

今年8月までの直近12ヶ月の消費者物価平均指数は直前期と比較して5.21%上昇。このうち「住居及び燃料」、「医療」、「食品及びノンアルコール飲料」、「たばこ・アルコール飲料」がそれぞれ10.43%、5.47%、5.38、5.32%と上昇が目立った。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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