2015年訪マカオ外客数3071万人=中国本土旅客減少響き前年割れに

マカオは人口64万人、面積30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

21世紀に入って以降、訪マカオ外客数は右肩上がりに上昇を続け、2014年に史上初めて3000万人の大台を突破する3152万人を記録した。

マカオ政府統計調査局は1月22日、最新の旅客統計を公表。2015年通期の訪マカオ外客数は前年から2.5%減となる延べ3071万4628人だった。居住地別で最も大きなシェアを占める中国本土旅客が4.0%減の2041万615人にとどまったことが響いた。なお、中国本土からの個人旅客は0.5%減の951万9317人となり、団体旅客の減少が大きかったことを示している。全体に占める中国本土旅客の割合は0.9ポイント下落の66.5%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が1.7%増の653万4543人、台湾が3.6%増の98万8059人、韓国が0.1%減の55万4177人、日本が5.9%減の28万2217人。

訪マカオ外客全体の平均滞在時間は前年から0.1日増の1.1日、宿泊を伴う旅客が前年から0.4ポイント上昇の46.6%を占めた。

なお、訪マカオ外客数が小幅なマイナスだった一方、昨年通期のマカオのカジノ売上は34.3%の大幅減だった。

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

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