マカオカジノ大手サンズチャイナが大幅減収減益=15年通期

米国、マカオ、シンガポールにカジノIR(統合型リゾート)施設を展開する米ラスベガスサンズグループは1月28日、マカオ子会社にあたるサンズチャイナ社の昨年(2015年)通期の業績を発表した。

サンズチャイナ社はマカオのカジノ経営ライセンスを保有する6社の一角で、サンズマカオ、ヴェネチアンマカオ、サンズコタイセントラルなど複数の大型IR(統合型リゾート)を傘下に持つ。

同社の米国会計基準による昨年通期の売上高は前年から28.3%減の68億6000万米ドル(日本円換算:約8153億円)、EBITDAは31.9%減の22億2000万米ドル(約2638億円)、純利益は43.1%減の14億5000万米ドル(約1723億円)で、主要指標がいずれも大幅なマイナスとなった。

目下、マカオのカジノ売上は2014年6月から2015年12月まで19ヶ月連続で前年割れ、2015年の通期でも前年から34.3%減となる2308.4億パタカ(日本円換算:約3.4兆円)となっており、大不振の真っただ中にある。なお、サンズチャイナの売上シェアは6陣営の中でトップクラス。

サンズチャイナのIR、手前がザ・プラザ、奥がヴェネチアンマカオ(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

サンズチャイナのIR、手前がザ・プラザ、奥がヴェネチアンマカオ(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

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