訪マカオ旅客、団体落ち込みも個人伸長で総数維持

マカオは人口64万人、面積30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

マカオ政府統計調査局(DSEC)の資料によれば、昨年(2015年)通期の訪マカオ外客数は前年から2.5%減となる延べ3071.5万人。このうち、団体旅客については母数が最も大きい中国本土からの団体客が10.5%減の延べ797.1万人だったことなどが響き、12.2%減の977.7万人となった。

DSECは2月29日、今年1月の団体旅客統計を公表。同月の団体旅客数は前年同月から31.2%の大幅減となる58.1万人、中国本土旅客に限ると33.2%減の45.5万人だったことが明らかになった。一方、同月の訪マカオ旅客総数は0.8%減の延べ244.5万人とほぼ前年並みを維持した。

これまで、特に中国本土からマカオを訪れる旅客は団体が主流だったが、近年になって個人旅客が急増し、団体客の減を十分にカバーしている。旅行サイトの普及や旅行スタイルの多様化が進んでいることなどが背景にあるとされ、今後も個人旅客のさらなる伸長が見込まれる。

中国本土からの旅客を中心に多くの人出で賑わうマカオの観光名所、セナド広場=2015年2月—本紙撮影

中国本土からの旅客を中心に多くの人出で賑わうマカオの観光名所、セナド広場=2015年2月—本紙撮影

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