マカオ当局、タクシー配車アプリ規制明文化方針…Uber狙い撃ちか

世界各地でスマートフォン向けアプリを使った配車サービスを展開する「Uber(ウーバー)」が昨年(2015年)10月に高級車を使った「UberBLACK」でマカオへ進出。その後、廉価版や7人乗りミニバンといった選択肢を相次ぎ導入し、サービス拡充を進めてきた。

一方で、マカオ当局はUberがいわゆる「白タク」に相当するとの認識で、取り締まり対象とするとの方針を一貫して示している。Uber運営側は合法性を主張しており、双方による攻防が続いている。

現在、マカオ交通事務局がタクシーレギュレーション改正案の準備を進めているが、配車アプリ規制が盛り込まれる方針であることが分かった。

マカオの日刊紙澳門日報及びマカオの政府系放送局TDMのラジオニュースが報じた内容を総合すると、交通事務局交通管理廳の羅誠智廳長は4月2日、インターネットやスマートフォンアプリなどを使った違法な旅客輸送サービスの提供について、新レギュレーションで取り締まりの対象とすることを考慮していることを明らかにした。具体的には、法律執行機関に関連する場所及びプラットフォームの閉鎖やサービス提供車両の押収などの権限を付与するもので、一定の威嚇効果が期待されるとした。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は5月3日、同月1日にタイパ島のマンションの一室で男女の争う声がするとの近隣住民…
  2.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は5月3日、前夜マカオ半島北部・台山エリアにある工業ビル、新城巿工業大廈内…
  4.  世界保健機関(WHO)は毎年5月5日を「世界手指衛生の日」と、グローバルな啓発活動を展開。マカオ…
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun