低迷続くマカオのカジノ売上、第1四半期は予算達成=累計約2.7兆円

世界一のカジノ売上を誇る街として知られるマカオだが、月次カジノ売上が今年(2016年)3月まで22カ月連続で前年割れとなるなど、低迷が長期化している。

マカオ経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官は4月5日、今年(2016年)1〜3月の累計カジノ売上が前年同期から13.3%減の561.76億パタカ(日本円換算:約7769億円)だったことについて、年間予算が2000億パタカ(約2兆7660億円)であることから、予算を上回る進捗であるとの見方を示した。

なお、昨年のマカオの年間カジノ売上予算は3600億パタカ(約4兆9787億円)だったが、実績は2308.4億パタカ(約3兆1925億円)と大幅な予算割れとなったことから、今年はハードルを大きく下げた保守的な予算設定となっている。

記者会見に応じるマカオ経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官=4月5日、マカオ(写真:GCS)

記者会見に応じるマカオ経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官=4月5日、マカオ(写真:GCS)

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