米カジノ大手ウィンリゾーツのマカオ部門が減収減益…VIPルームの不振響く=16年第1四半期業績

米国ラスベガスに本拠地を置く国際カジノ大手ウィンリゾーツは5月6日(米ラスベガス時間)、今年第1四半期(2016年1〜3月期)の業績を公表した。

マカオのカジノ市場、特にVIPルームの不振が続く中、マカオ事業部門の第1四半期の売上高は前年同期比(以下同)13.8%減の6.082億米ドル(日本円換算:約651億円)、調整後プロパティEBITDAは9.9%減の1.912億米ドル(約205億円)、純利益は26.6%減の8189万米ドル(約88億円)となった。

第1四半期のVIPルームのローリングチップ売上は21.4%減の134.7億米ドル(約1兆4428億円)、マスゲーミングフロアのベット金額は5.6%減の12.1億米ドル(約1296億円)、スロットマシンのベット金額は5.5%増の11.0億米ドル(約1178億円)。なお、VIPルームの第1四半期の各月末における平均ゲーミングテーブル数は63台減の189台となっている。

また、ノンゲーミング(非カジノ)売上(プロモーション参入前)についても13.2%減の7670万米ドル(約82億円)にとどまった。

第1四半期のマカオ全体の累計カジノ売上は13.3%減の561.76億パタカ(約7528億円)となっており、今回ウィンリゾーツのマカオ事業部門の売上減収幅とほぼ一致する。

同社がマカオ・コタイ地区で開発を進める新規大型カジノIR(統合型リゾート)ウィンパレスの開業予定時期については、今年第3四半期とした。プロジェクト総予算は約42億米ドル(約4499億円)で、第1四半期末までの累計投資額は37億米ドル(約3963億円)に達しているとのこと。

ウィンマカオ(資料)=マカオ・新口岸地区、2015年4月—本紙撮影

ウィンマカオ(資料)=マカオ・新口岸地区、2015年4月—本紙撮影

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