マカオの新名所、エッフェル塔のライトショー初お披露目=9月中旬開業予定の新カジノIR「パリジャン」で毎夜開催

米国、マカオ、シンガポールでカジノIR(統合型リゾート)を運営する米ラスベガスサンズグループ(LVS)傘下でマカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、サンズチャイナがマカオ・コタイ地区で新大型IR「パリジャンマカオ」の開発を進めている。

開業時期は今年(2016年)9月中旬を予定しており、プロジェクト総工費は27億米ドル(日本円換算:約3000億円)にも上るという。

サンズチャイナによれば、パリジャンマカオは世界で最も人気の高い観光地として知られるフランス・パリをテーマとし、エレガントでチャーミングなパリの街のロマンティックな雰囲気をマカオで再現するという。そのシンボルとなるのが、エントランス正面に建つ2分の1スケール(約160メートル、38階建てのビルの高さに相当)のエッフェル塔のレプリカだ。塔の内部にはレストランや地上階から専用エレベーターを使って40秒でアクセスできるという展望台が設けられ、オープン後はライトショーを毎晩上演するとのこと。

同社は6月23日にプレス向けイベントを開催し、初めてライトショーを披露した。音楽に合わせてフランス国旗を模したトリコロールやレインボーカラーといった様々な色に変化する様子に偶然通りがかった市民や観光客らも足を止め、肩を抱き合うカップルの姿も見受けられた。塔には6000個の電球と26メートルにも及ぶケーブルが設置されているという。

パリジャンマカオはエッフェル塔のほか、客室数3000室のホテル、シャンゼリゼ通りをイメージした150店が並ぶショッピングモール、広さ5200平米のコンベンション施設、1200席のシアター、スパ、カジノなどで構成される。マカオの新名所として人気を集めそうだ。

大型IRが集積するコタイ地区で建設が進むパリジャンマカオ=6月23日-本紙撮影

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