マカオの大型カジノ見本市MGSが名称変更、MGSエンターテイメントショーへ=11月15〜17日開催

多くのカジノIR(統合型リゾート)施設が立ち並び、世界一のカジノ売上を誇るマカオ。毎年アジアの地域におけるゲーミング(カジノ)業界の最新トレンドやキーパーソンが一堂に会する大型国際見本市が開催されることでも知られ、情報や人材ハブとしての存在感を示している。

マカオの主な大型国際ゲーミング見本市として、2007年にスタートし、毎年春に開催される「グローバルゲーミングエキスポ(G2E)アジア」と、2013年にスタートし、毎年秋に開催される「マカオゲーミングショー(MGS)」の2つが挙げられる。いずれも会場はコタイ地区の大型IRヴェネチアンマカオ併設のコンベンション内のコタイエキスポホールとなっている。

G2Eアジアはアメリカゲーミング協会(AGA)と国際展示会大手リード・エグジビションズの共催するもので、もともとラスベガスが発祥のアメリカ型、MGSは地元マカオのゲーミング機器製造業者の組合にあたる澳門娯楽設備廠商会(MGEMA)の主催のローカル型という特徴がある。

目下、マカオのカジノ売上は月次ベースで2年以上も前年割れが続く長い低迷期となっているが、今年5月に10周年の節目を迎えたG2Eアジア2016は、過去最高の来場者数となる1万人を突破(主催者発表)するなど、昨今のマカオのカジノ市場の停滞とは裏腹に、ハブ機能としての注目度は維持されている。

「MGSエンターテイメントショー」を主催するMGEMAのジェイ・チュン会長=2016年5月(写真:MGEMA)

「MGSエンターテイメントショー」を主催するMGEMAのジェイ・チュン会長=2016年5月(写真:MGEMA)

このほど、今回で4回目の開催となるMGSが今年から名称変更を行うことを明らかにした。新名称は「MGSエンターテイメントショー〜クリエイティビティ&イノベーション〜」になるという。その狙いはどこにあるのだろうか。

近年、中国中央政府がマカオに経済の多元化を求めている。つまり、カジノ一辺倒からの脱却を目指せということだ。マカオ政府は世界的ツーリズム・レジャーセンターに変貌するという目標を掲げ、ノンゲーミング要素の拡充に力を注ぐ方針を打ち出している。マカオでカジノ経営ライセンスを保有する6陣営も、これに呼応し、よりマスを意識した施設づくりを進めている。かつてマカオのカジノ売上の大半を占めたのはVIPカジノ部門だが、現在ではマスゲーミング部門とVIP部門の売上がほぼ拮抗するところまでに達しており、構造改革は予想を超えるスピードで進んでいる。

MGSエンターテイメントショーを主催するMGEMAは同見本市をマカオ経済の発展につながる見本市としたいと意気込む。名称変更を通じて従来のスロットマシンを中心としたゲーミング要素に加え、ノンゲーミング要素の出展者を広く取り込むことで規模の拡大を図り、その存在意義を内外にアピールしたいものと見受けられる。

新生MGSエンターテイメントショーの開催期間は今年(2016年)11月15日から17日までの3日間、会場はこれまで同様のコタイエキスポホールを予定しているとのこと。

なお、同エキジビションには例年日本企業及び海外に拠点を置く日系企業が出展しており、日本から視察に訪れるビジターも多く、今年も大きな注目を集めそうだ。

「マカオゲーミングショー(MGS)」会場イメージ=2015年—本紙撮影

「マカオゲーミングショー(MGS)」会場イメージ=2015年—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は5月24日、マカオLRT(新交通システム)の建設中新線「石排灣…
  2.  澳門海關(マカオ税関)では、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりを継続する中、…
  3.  マカオ政府統計・センサス局が5月24日に公表した資料によれば、今年(2024年)4月の総合消費者…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ政府体育局とマカオの統合型リゾート(IR)運営企業ギャラクシーエンターテインメントグループ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年6月号
(vol.132)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun