改装中のハイアライカジノ、今年末オープン見通し=マカオの老舗カジノブランド

マカオの老舗カジノブランドのひとつとして知られ、マカオ外港フェリーターミナルに近い新口岸地区に位置するハイアライ(回力)カジノだが、1970年代に建てられたビルの老朽化のため2013年から営業を一時中止して全館改修工事が行われている。当初計画から遅延しているが、ようやく再オープンのメドがついたようだ。

ハイアライカジノの運営会社で、マカオのカジノ運営ライセンスを保有する6陣営の一角にあたるSJMホールディングスのアンブロース・ソーCEOは8月11日に開催されたグループ会社の記者発表会に出席した際、今年(2016年)秋にも改修工事を終えるとの見通しを明らかにした。今後、スケジュール通り工事が進めば、再オープン時期は年末となりそうだ。

SJMホールディングスがこれまでに発表した情報によれば、再オープンを機にビル名称が「ハイアライパレス」に変更を予定しているとのこと。中核となるカジノに加え、130室規模のホテル、テナントによるレストランやショップを併設し、隣接する区画に建つオセアナス(回力海立方)カジノと空中通路で直結するという。

このほか、ソー氏によれば、SJMホールディングスがマカオ・コタイ地区で開発を進める大型IR(統合型リゾート)グランドリスボアパレスについて、2017年末までの完工を見込んでいるとし、オープン時期は2018年になるとの見通しを示した。

全館改修工事が進むハイアライカジノ(資料)=マカオ・新口岸地区、2015年6月本紙撮影

全館改修工事が進むハイアライカジノ(資料)=マカオ・新口岸地区、2015年6月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun