マカオのカジノ施設で相次ぎ偽札見つかる…HSBC版1千香港ドル紙幣に酷似=2日間で20枚、同一番号

マカオ司法警察局は9月15日の記者会見で、同月13、14日の2日間でマカオの6つのカジノ施設から額面香港1千ドル(日本円換算:約1万3千円)の偽札が20枚見つかったことを明らかにした。

同局によれば、見つかった偽札はいずれもHSBCが発行した1千香港ドル紙幣を模したもので、発行日は「2012年1月1日」、番号は「CQ256474」で同一だったとのこと。また、透かしやホログラムなど偽造防止加工の一部に粗さが見受けられたものの、手触り、色合いとも本物に近い精巧なものであったという。現時点で当該偽札が市街の店舗などで発見されたという報告はないとのことだが、商店主や市民に対し、1千香港ドル紙幣を扱う際に留意するよう呼びかけた。目下、同局が偽札の出所について捜査を行っている。

香港及びマカオでは、およそ2年前に2003年版の中国銀行、HSBCが発行した1千香港ドル紙幣の精巧な偽札が少なくとも200枚見つかる事件があった。この際、カジノ、一般商店、銀行でも偽札が見つかったことを受け、市街の商店を中心に1千香港ドル紙幣の受け取りを拒否する動きが広がった。

マカオの法定通貨はマカオパタカだが、市場では一般的に香港ドルがほぼ等価で流通している。特に、カジノや不動産取引の現場などで香港ドルを使うのが一般的とあり、事実上のマカオにおける主要流通通貨のひとつとして取り扱われている。

マカオのカジノでは主に香港ドルが使われる。写真は中国銀行版1千香港ドル紙幣の束(イメージ)—本紙撮影

マカオのカジノでは主に香港ドルが使われる。写真は中国銀行版1千香港ドル紙幣の束(イメージ)—本紙撮影

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