マカオ経済、2年ぶりプラス成長=16年Q3

マカオ政府統計調査局は11月22日、今年第3四半期(2016年7〜9月期)の域内総生産(GDP)が前年の同じ時期から実質4%上昇したとする最新データを発表。

マカオのGDPがプラスを記録したのは実に2年ぶり。外地における需要が改善し、ゲーミング(カジノ)サービス輸出が今年第2四半期から10.1ポイント改善の0.2%、その他ツーリズムサービス輸出が12.5ポイント改善の6.5%のそれぞれ上昇。貨物輸出は9.1ポイント改善のマイナス15.6%に。内需も安定化し、個人消費支出が0.3%、投資が2.3%のそれぞれ増。政府最終支出は1.3%、貨物輸入は7.3%減。

マカオ経済の屋台骨となるのがゲーミング(カジノ)産業だ。月次カジノ売上は今年7月まで26ヶ月連続で前年割れとなったが、8月以降は再び上昇基調が続いており、第3四半期累計カジノ売上は前年同期比1.2%増の550.05億パタカ(日本円換算:約7148億円)に。四半期ベースのカジノ売上が前年比でプラスを記録したのは2014年第2四半期以来のこと。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)は同空港のオープンに合わせ、1994年9月13日に…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は9月10日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりの一環…
  3.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業ギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)は9月1…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業サンズチャイナリミテッドとマカオバドミントン連盟は9月10…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)運営会社は9月10日、複数回グラミー賞にノミネート…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun