セガサミークリエイションのカジノマシン、マカオで相次ぎ稼働=大小に続きバカラも

セガサミーグループのカジノ機器メーカー、セガサミークリエイションは12月2日にプレスリリースを発出し、同社製電子カジノマシン第2号機「エキサイティング・バカラ(Exciting Baccarat)」がマカオの大型カジノ施設で11月11日から稼働を開始したことを明らかにした。

今回新たに稼働開始した「エキサイティング・バカラ」は、マカオで最も人気があるカジノゲームの一つである「バカラ」をモチーフにしたビデオバカラゲーム機だ。同社によれば、通常ルールでのゲームはもちろん、ゲームに勝利すればプログレッシブ・ジャックポットを含め、より多く、チップ獲得のチャンスが広がるサイドベットゲーム「エキサイティング・リワード」を搭載した、戦略性と洞察力が勝利のカギを握る、エキサイティングな仕様となっているほか、ユーザー心理に順応した独自のアルゴリズムをもとに、バカラの醍醐味である『絞り』を自動判別した、絶妙なじらし演出等、爽快な操作性は、初心者にも分かりやすく、誰もが気軽に楽しく遊ぶことができるのが特長という。

プレスリリースでは導入施設の具体名に触れていないが、本紙記者がマカオの主要カジノ施設を巡回したところ、コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)ウィンパレスに設置されていることが確認できた。筐体は華やかなゴールドカラーにカスタマイズされており、フロアでひときわ目立つ存在となっている。

同社のカジノマシンについては、1号機の「シックボー・ボーナス・ジャックポット(SICBO BONUS JACKPOT)」(シックボー:「大小」とも呼ばれ、3つのダイスの出目の合計数や大または小等を予想し、出目の配当率に応じて払い出しされるゲーム)がいずれもコタイ地区にある大型IR、ヴェネチアンマカオ、スタジオ・シティで稼働していることが発表済み。本紙の現地取材によれば、サンズコタイセントラルでも同機種の稼働が確認できた。また、ウィンパレスでは、1号機と2号機が同時に稼働していた。大型IR集積エリアとして知られるコタイ地区のメジャーカジノ施設を中心に設置が拡大する中、市場における同社及び同社製品の知名度や存在感も高まっており、今後の展開に大きな注目が集まっている。

なお、同社は11月15~17日にヴェネチアンマカオのコタイエキスポホールで開催された国際カジノ見本市「MGSエンターテイメントショー」に開催直前にカジノ施設でデビューを果たした「エキサイティング・バカラ」のデモ機を出展したほか、セガサミーグループのコンテンツである「UFOキャッチャー」のタッチ&トライコーナーを設置。業界関係者を中心とした多くの来場者がブースを訪れ、大盛況の様子だった。

セガサミークリエイション社製電子カジノマシン第2号機「エキサイティング・バカラ」(資料)=2016年11月、MGSエンターテイメントショー会場内にて本紙撮影 ©SEGA SAMMY CREATION INC.

セガサミークリエイション社製電子カジノマシン第2号機「エキサイティング・バカラ」(資料)=2016年11月、MGSエンターテイメントショー会場内にて本紙撮影 ©SEGA SAMMY CREATION INC.

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