中信國際、CTM株99%を掌握へ―上位2社から買付

マカオ最大手の通信会社CTM(澳門電訊)について、今月15日にも現在第3位株主のシティック・インターナショナル(中信國際電訊)が上位株主2社が保有する全株式を買い取ることが分かった。

14日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。CTMは1981年に当時のマカオ政庁と英国ケーブルアンドワイヤレス(C&W)により設立されたマカオ最大手の総合通信企業。現在の株主構成はC&Wが51%、ポルトガルテレコム(PT)28%、中信國際20%、マカオ政府郵政局1%。このうち、現在第3位株主の中信國際が上位2社が保有する79%分を買い取り、一気に99%を掌握する。審査等を経る必要があるため、取引完了まで6~9か月程度かかる見通し。

買収総額は93億パタカ(約930億円)。中信國際はすでに10億米ドルを超える貸付承諾を邦銀含む7銀行から取り付けている。7銀行はオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)、三菱東京UFJ銀行、DBS銀行、INGバンク、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行、スタンダード・チャータード銀行。

タイパ島のCTM本社ビル(CTMホームページより)

タイパ島のCTM本社ビル(CTMホームページより)

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