新規公営住宅購入申請、第4季から受付か

マカオ政府が住宅問題の解決に向け推進している1万9千戸の公営マンション建設計画「萬九」について、今後新たに建設する同規模の「後萬九」の新規購入受付を今年第4季にも開始する見通しであることが分かった。

初期「萬九」については、すでに申し込み受付が終了しているが、単身用などで一部空室があるため、今年の早い段階で受付を行う予定。「後萬九」についても、すでにマカオ半島(青洲、、筷子基、筷子基北灣)タイパ島(東北大馬路)で4つの建設プロジェクトが準備されており、一部は着工済み。4プロジェクトともに2015年の完成を目指す。政府は今後都市計画が進められる沖合埋め立て計画の中にも公営マンション用地を確保し、住宅政策を継続する考えを示している。

15日、初期「萬九」の最終プロジェクトとなるコロアン島の石排湾公営住宅群のうち、今年2月上旬に完成予定の安順大廈が公開された。石排湾公営マンション群は3棟の公営マンションと1棟の福祉住宅からなる総戸数は9,015戸のマカオ最大の公営住宅プロジェクト。住宅設備、共用施設の充実に加え、市内中心部から遠いという立地条件を考慮した交通手段の確保にも配慮がなされている。

新規公営マンションの購入申請が今年4季にも受付開始する見込みであることから、同じく地元マカオの中産階級をターゲットとする中・低価格不動産取引に影響が及ぶものとみられる。

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun