12年の年間入境旅客数2,808万人、前年比微増

マカオ特別行政区政府観光局(旅遊局)は15日、年度記者発表会を開催。2012年の年間入境旅客数はのべ2,808万2千人(暫定値)となり、対前年0.3%の微増にとどまる結果となった。

マカオタワー・コンベンション&エンタテインメントセンターで開催された年度記者会見には観光業関係者とメディア約500名が出席。旅遊局から2012年のマカオの観光業の状況についての説明と、2013年のプロモーションプランについての発表などが行われた。

2012年の年間入境旅客数はのべ2,808万2千人で、前年比0.3%の微増。旅客の出身地別内訳では中国本土、香港、台湾を含む大中華圏からの旅客が2,500万人で0.4%増、そのうち中国本土からの旅客は4.6%増の1,700万人で、広東省からの旅客が47%を占めた。香港、台湾はそれぞれ6.6%、11.8%の原。その他地域の旅客も0.5%減となったが、タイ、韓国からの旅客がそれぞれ17.8%、11.5%伸長。マーケットにおける中国本土客への依存度が高まる傾向にある。

また、宿泊を伴う旅客は5%増となる1,300万を超え、総体旅客数の48%を占めた。1-11月のホテル宿泊客数も宿泊を伴う旅客数の65%となる864万人を超え、10.9%伸びた。1-11月のホテル客室稼働率は82.8%で0.8%下落したが、3つ星以上のホテル客室平均単価は6.4%上昇した。現在マカオのホテル数は102軒あり、提供客室数合計は26,719室。このうち、バジェットホテル(格安ホテル)は46軒という。

旅遊局では、2013年は入境旅客数の増を追求するのではなく、旅客のマカオ滞在時間を延ばす施策に重点を置くとし、各種マーケティング、プロモーションを展開する予定。また、現在4つある宣伝スローガンに「ビブラント・モーメント(Vibrant Moment)」を追加し、「イベントの街」という点をプロモートしたい考え。今年はマカオ国際花火コンテスト25周年、マカオグランプリ60周年の節目の年でもある。

約500名が出席した記者発表会 (c) MGTO 旅遊局

約500名が出席した記者発表会 (c) MGTO 旅遊局

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