マカオカジノ大手メルコ・クラウン・エンターテインメント、日本市場開拓に関心示す=すでにフィリピンへ進出済み

昨年(2016年)末、日本において統合型リゾート施設(IR)整備推進法が施行となった。カジノ売上世界一を誇るマカオでも、日本のカジノ解禁に関するニュースは大きな注目を集めている。

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、メルコ・クラウン・エンターテインメント(MCE)のローレンス・ホー会長兼CEOは1月17日、マカオ中華総商会のイベントに出席した際にメディアの取材に応じ、マカオ周辺で相次ぎカジノ解禁が実現していることを受け、ビジネスを全世界規模に拡大したい意向とした上、すでにフィリピンなどの市場に進出しており、日本市場の開拓にも関心を抱いていると回答した。

また、日本のカジノ解禁がマカオに一定の影響を与えるだろうとの見通しを述べ、その理由として地理的に中国と近いこと、アジアの人気観光デスティネーションであることなどを挙げ、競争力を有するためとした。

MCEはマカオ・タイパ島で「アルティラマカオ」、コタイ地区で「シティ・オブ・ドリームズ マカオ」及び「スタジオ・シティ マカオ」の大型IR(統合型リゾート)を運営するほか、「モカ」ブランドのスロット専門カジノ施設を市内各所に展開している。

マカオ中華総商会のイベントに参加したカジノ運営企業幹部ら。前列右から4人目がローレンス・ホー氏=1月17日(写真:GCS)

マカオ中華総商会のイベントに参加したカジノ運営企業幹部ら。前列右から4人目がローレンス・ホー氏=1月17日(写真:GCS)

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