マカオ、ユネスコ食文化創造都市への登録申請準備進む

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化が見事に融合したエキゾチックな町並みが残るマカオ半島中心部の旧市街(歴史市街地区)にはユネスコ世界文化遺産リストに登録された建築物と広場が30ヵ所も存在する。

マカオといえば、多様な食文化の宝庫としても多くの観光客を魅了している。まず、真っ先にその名が挙がるのがご当地料理のマカオ料理だ。ポルトガル料理をベースに、アフリカ、インド、中国の調味料、食材、調理法などを融合したものであることから「大航海時代の味がする」とも言われ、代表メニューにアフリカンチキンやカレークラブなどが挙げられる。

また、21世紀に入って以降、大型カジノIR(統合型リゾート)施設が相次ぎオープンしており、核テナントとして広東料理、フレンチ、イタリアン、日本料理などで世界トップ水準を誇るレストランの誘致が進んでいる。このほか、エッグタルトやセラデューラといった欧風スイーツをはじめ、ポークチョップバーガーやカレーおでんといったB級グルメも存在感を発揮している。

マカオ政府各部門によるユネスコ・クリエイティブシティーズネットワーク登録申請作業委員会第1回全体会議の様子=2017年1月19日(写真:MGTO)

マカオ政府各部門によるユネスコ・クリエイティブシティーズネットワーク登録申請作業委員会第1回全体会議の様子=2017年1月19日(写真:MGTO)

マカオ政府旅遊局(MGTO)は昨年(2016年)、ユネスコ・クリエイティブシティーズ(創造都市)ネットワーク(食文化分野)への登録申請を行う方針を示し、社会文化庁のアレクシス・タム(譚俊榮)長官をトップとする作業委員会の立ち上げやマカオ国際美食フォーラムを開催するなど、計画の具体化に向けた準備をスタートした。

MGTOが1月19日に発出したプレスリリースによれば、同日午後、第1回作業委員会全体会議が招集され、準備の進捗報告及び申請の具体的方向性と政策、委員会メンバーによる役割分担などが議論されたとのこと。また、会議の中で、MGTOが今年中にユネスコへの登録申請書類の作成、専門ウェブ及び映像資料の政策に着手する方針を示したという。

日本の文部科学省のウェブサイトによれば、ユネスコ・クリエイティブシティーズ(創造都市)ネットワークとは、世界遺産等とは異なり、条約に基づくものではなく、ユネスコが主体として実施する一事業とのこと。文学、映画、音楽、芸術などの分野において、都市間でパートナーシップを結び相互に経験・知識の共有を図り、またその国際的なネットワークを活用して国内・国際市場における文化的産物の普及を促進し、文化産業の強化による都市の活性化及び文化多様性への理解増進を図るのが目的という。

中国では四川省成都市と広東省順徳市がユネスコ食文化創造都市への登録に成功している。

スパイシーなのがアフリカンチキンなら、こちらはココナッツミルクでまろやかな味わいのポルトガルチキン。いずれもマカオ料理の定番メニュー(資料)―本紙撮影

スパイシーなのがアフリカンチキンなら、こちらはココナッツミルクでまろやかな味わいのポルトガルチキン。いずれもマカオ料理の定番メニュー(資料)―本紙撮影

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