マカオの17年2月新規住宅ローン承認額、前月から25.8%下落も前年同月から14.9%上昇

マカオ政府金融管理局が4月11日に発表した今年(2017年)2月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、新規ローン承認額は住宅不動産向けが前月に続いて下落、商業不動産向けは上昇に転じた。

今年2月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から25.8%下落の26億パタカ(日本円換算:約359億円)。このうち、96.3%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは26.1%減となる25億パタカ(約345億円)、非居民向けは15.3%下落の9700万パタカ(約13億円)だった。なお、前年同月比では14.9%の上昇。

プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から6.9%下落の1.7億パタカ(約23億円)。このうち96.3%を占めるマカオ居民向けに限ると前月から11.3%上昇。前年同月比でも75.0%の大幅減。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から6.0%上昇の28億パタカ(約387億円)。このうち95.5%を占めるマカオ居民向けに限ると前月から1.6%の上昇、前年同月比でも5.3%の上昇。

今年2月末時点の住宅ローンの未返済残高は前月から0.5%、前年同月から4.8%のそれぞれ上昇となる1824億パタカ(約2兆5204億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.8%。マカオ居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から1.3%増、非居民は10.3%減。

商業物件向けローン未返済残高は前月末から0.4%増、前年同時期から2.5%増となる1703億パタカ(約2兆3532億円)。このうちマカオ居民が占める割合が90.0%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から0.2%、2.4%の上昇。

今年2月末締めの住宅ローン未返済比率は0.19%で、前月から横ばい、前年同月から0.09ポイントの上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.13%で、前月末から横ばい、前年同月から0.11ポイントの上昇だった。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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