マカオのATM、中国発行キャッシュカード利用者対象に本人確認強化へ=マネーロンダリング防止対策

マカオ政府広報官事務所は5月7日、中国本土の銀行が発行したキャッシュカードを利用したマカオの銀行ATM(現金自動預け払い機)における引き出し取引について、本人確認を強化する方針を明らかにした。

具体的には、KYC(Know Your Customer)と呼ばれる顧客確認プログラムを搭載したATM機を設置し、中国本土の銀行が発行したキャッシュカードを使って現金の引き出しを行う際に身分証の提示と顔認証で本人確認を行うという。今後、既存のATM機を順次KYC対応のものに入れ替える予定で、カジノ施設内及び周辺からスタートするとのこと。

近年、マカオでは中国本土の銀行が発行したキャッシュカードによるATM機での引き出し額が顕著な増を示しているという。マカオ政府では、今回の措置を導入する理由について、マネーロンダリング(資金洗浄)防止対策措置であるとした。

マカオのATM(資料)—本紙撮影

マカオのATM(資料)—本紙撮影

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