マカオのホテル従業員数9.7%増も大型IR開業ラッシュで人手不足…平均月給は4%増=17年第1四半期統計

マカオ政府統計調査局は5月29日、今年第1四半期(2017年1〜3月)のホテル業人材需給及び報酬調査統計を公表した。

マカオの今年第1季末時点におけるフルタイムのホテル従業員数は5万4439人で、前年の同じ時期から9.7%の増加となった。今年3月のフルタイム従業員の平均月給(賞与等臨時給含まず)は前年同月から4.0%増の1万7010パタカ(日本円換算:約23.5万円)。

第1四半期末時点における空きポジションは前年の同じ時期から645増の1929。従業員雇用率は4.2%、欠員率は3.4%、従業員流出率は4.2%で、それぞれ0.8、0.9、0.3ポイントの上昇となり、ホテルの多くのポジションで欠員が補充できていない状況を示している。

同局が今年4月28日に公表した統計によれば、今年3月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同月から2軒増の108軒、供給客室数は同13.1%増の3.64万室。近年、マカオでは大型カジノIR(統合型リゾート)のオープンラッシュが続いており、近い将来、供給数は5万室超に達する見込み。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2016年5月ー本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2016年5月ー本紙撮影

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