マカオの悪質タクシー運転手逮捕…忘れ物のスマホ返却に対価要求、ぼったくり料金提示も

マカオ治安警察局は7月12日、中国本土からマカオを訪れていた観光客が車内に置き忘れたスマートフォンを返却するにあたって対価を要求したとして、マカオ人のタクシー運転手の男(20)を恐喝及び拾得物不当占有の疑いで逮捕した。

警察発表によれば、乗客がマカオ半島中区からタイパ島までタクシーを利用しようとした際、運転手から400香港ドル(日本円換算:約5768円)というメーターを使った場合を大きく上回るぼったくり価格を提示されたことから、すぐに下車したという。しかし、車内にスマートフォンを置き忘れたことに気づき、電話をかけたところ、タクシー運転手が応答し、1000〜2000香港ドル(約1万4420〜2万8840円)で返却すると持ちかけてきたという。乗客が警察に相談し、警察官が交換場所に張り込み、運転手が現れたところを逮捕、無事にスマートフォンを取り戻すことができたという。

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、依然暗躍が続いている状況だ。

マカオ治安警察局が恐喝及び拾得物不当占有の疑いで逮捕したタクシー運転手(写真:マカオ治安警察局)

マカオ治安警察局が恐喝及び拾得物不当占有の疑いで逮捕したタクシー運転手(写真:マカオ治安警察局)

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