<台風13号>マカオで甚大な被害…5人死亡、153人ケガ

台風13号(国際名:ハト)が8月23日午前から午後にかけてマカオへ接近し、甚大な被害をもたらした。マカオ政府が同日午後8時の記者会見で発表した内容によれば、死者が5人、ケガ人が153人確認されたという。

海に流されたり、地下駐車場に閉じ込められている行方不明者がいるとの情報もあり、懸命の捜索、救助作業が進められている。

沿岸部で浸水被害、市内各所で倒木などにより道路が封鎖されているほか、停電や断水による市民生活への影響も続いている。マカオ半島旧市街地にある本紙編集部も現地時間正午すぎから午後9時頃にかけて停電した。

また、マカオ政府海事・水務局によれば、香港、広東省沿岸部の主要都市との間を結ぶ高速船が発着するマカオ外港フェリーターミナル及びタイパフェリーターミナルは停泊施設、電力設備等が激しく損傷したため、復旧作業を行なっているものの、23日いっぱいで再開できるめどは立っていないとのこと。マカオ国際空港については再開済み。

マカオのカジノ施設は基本的に24時間営業だが、マカオ政府のカジノ監理部門にあたるDICJは同日午後、公平公正性、施設内にいる人の安全と秩序を確保するため、停電の影響を受けた一部カジノ施設の営業中止を要求した。

【8月24日午前11:00更新】
マカオ政府市民防衛オペレーションセンターが8月24日午前9時時点でまとめた台風13号による死者数及び建造物の状況は下記の通り。
・死者数:8名
・建造物損壊、コンクリート脱落、落下物:25件
・看板、庇、鉄片/鉄の棒、窓枠落下、落下寸前の窓枠:78件
・建設工事現場の足場の落下及び倒壊:9件
・電線落下、倒木:84件

マカオ各所で倒木などによる交通への影響が発生している=2017年8月23日、マカオ半島・ラザロ地区-本紙撮影

マカオ各所で倒木などによる交通への影響が発生している=2017年8月23日、マカオ半島・ラザロ地区-本紙撮影

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