マカオ、17年第4季旅客総消費額対前年23%増の約2413億円…1人あたり平均は約2.7万円、ギャンブル除く

マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

昨年(2017年)通期の累計訪マカオ旅客数は3261万0506人で、前年から5.4%増。このうち中国本土旅客は8.5%増の2045万4104人で、全体の66.1%を占めた。年間訪マカオ旅客数が3000万人の大台を突破するのは4年連続のこととなる。

マカオ政府統計調査局は2月23日、昨年第4四半期(10〜12月)の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)を結果を公表。総消費額は前年の同じ時期から23.0%、昨年第3四半期から14.2%のそれぞれ増となる181.9億パタカ(日本円換算:約2413億円)だった。このうち宿泊を伴う旅客の総消費額は前年の同じ時期から22.9%増の147.8億パタカ(約1960億円)、日帰り旅客は23.1%増の34.1億パタカ(約452億円)。昨年通期の旅客総消費額は前年から16.4%増の613.2億パタカ(約8135億円)で、うち宿泊を伴う旅客が18.2%増の497.5億パタカ(約6600億円)、日帰り旅客が9.5%増の115.7億パタカ(約1535億円)。

昨年第4四半期の旅客1人あたりの平均消費額は前年の同じ時期から13.2%、昨年第3四半期から7.6%のそれぞれ増となる2072パタカ(約2万7488円)。国・地域別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土旅客が前年の同じ時期から12.1%増の2417パタカ(約3万2065円)、中国本土個人旅客に限ると15.9%増の2817パタカ(約3万7372円)。その他、アジアの主なところでは日本旅客が15.7%増の1929パタカ(約2万5591円)、シンガポール旅客が3.2%増の1895パタカ(約2万5140円)、マレーシア旅客が4.7%増の1809パタカ(約2万3999円)など軒並みプラスに。

宿泊を伴う旅客1人あたりの平均消費額は前年の同じ時期から14.4%増の3200パタカ(約4万2453円)、このうち中国本土旅客は10.6%増の3608パタカ(約4万7866円)、中国本土個人旅客に限ると15.6%増の4220パタカ(約5万5985円)。日帰り旅客の1人あたり平均消費額についても12.1%増の820パタカ(約1万0879円)だった。

消費の内訳については、ショッピングが47.7%、宿泊が24.4%、飲食の20.2%で大半を占めた。旅客1人あたりのショッピング消費は22.0%増の990パタカ(約1万3134円)で、内訳は化粧品及び香水が54.2%増の287パタカ(約3808円)、食品系土産が20.3%増の279パタカ(約3701円)。渡航目的別では、コンベンション・エキジビション参加を目的とした旅客の1人あたり平均消費額が最も高く、24.9%増の3531パタカ(約4万6845円)、次いでリゾートステイ目的が27.3%増の2884パタカ(約3万8262円)。

昨年通期の旅客1人あたりの平均消費額は前年から10.5%増の1880パタカ(約2万4942円)。宿泊を伴う旅客が7.6%増の2883パタカ(約3万8248円)、日帰り旅客が8.7%増の754パタカ(約1万0003円)。国・地域別では、中国本土旅客が11.6%増の2203パタカ(約2万9227円)、中国本土個人旅客に限ると10.0%増の2486パタカ(約3万2981円)。その他、アジアの主なところではシンガポール旅客が1848パタカ(約2万4517円)、マレーシア旅客が1762パタカ(約2万3376円)、日本旅客が1744パタカ(約2万3137円)で、いずれもプラスだった。

旅客1人あたりのショッピング消費は14.9%増の855パタカ(約1万1343円)で、内訳は、食品系土産が252パタカ(約3343円)、化粧品及び香水が230パタカ(約3051円)。渡航目的別では、コンベンション・エキジビション参加を目的とした旅客の1人あたり平均消費額が最も高く、28.0%増の3456パタカ(約4万5850円)。以下、ショッピング目的が6.5%増の2571パタカ(約3万4109円)、リゾートステイ目的が11.3%増の2508パタカ(約3万3273円)で続いた。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

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