マカオ、生後2ヶ月半の乳児が百日咳に罹患=今年2例目

マカオ政府衛生局は4月27日、マカオで百日咳の感染者が確認されたと発表した。百日咳は百日咳菌のくしゃみや咳などによる飛沫感染で起こる感染症。

患者は生後2ヶ月半の男の赤ちゃんで、4月15日から発作性の咳の症状が現れ、症状が悪化したことから、16日に総合病院の鏡湖醫院小児科外来を受診。20日に再受診し、入院。同院における百日咳菌検査で陽性反応が確認された。

患者は父母及びホームヘルパーと同居しており、このうち患者の発症前にホームヘルパーが咳をしていたとのこと。マカオではWHO(世界保健機関)のガイドラインに沿って、百日咳の予防接種を2、4、6、18ヶ月及び5歳時に実施しているが、患者は発病の5日前に接種を受けたばかりで、ワクチンの効果が現われていなかったとみられる。衛生局では患者の同居人に対し予防薬を処方したとのこと。なお、患者の病室に別の患者はいなかったという。

マカオにおいて、百日咳の感染例が見つかるのは稀といい、直近30年間で8例(1988、1996、2008、2015、2016年、2017年、2018年)が確認されたのみとのこと。ただし、今年はすでに今回の患者が2例目(1例目も同月)。マカオの面積は約30平方キロ、人口は約65万人、年間インバウンド旅客数は約3200万人。

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

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