マカオ、生後2ヶ月の乳児が百日咳に罹患=今年3例目

マカオ政府衛生局は6月15日、マカオで百日咳の感染者が確認されたと発表した。百日咳は百日咳菌のくしゃみや咳などによる飛沫感染で起こる感染症。

患者は生後2ヶ月の女の赤ちゃんで、5月18日から発作性の咳の症状が現れ、症状が悪化したことから、20日及び23日に総合病院の鏡湖醫院小児科外来を受診。23日から6月1日まで入院し、左下肺炎と診断された。その後、症状が持続したことから、6月9日に再度入院。この際の百日咳菌検査で陽性反応が確認された。

患者は父母及び双子の姉と同居しており、このうち患者の発症前に父親が咳をしていたとのこと。双子の姉についても、6月13日から咳の症状が出たため、入院中。マカオではWHO(世界保健機関)のガイドラインに沿って、百日咳の予防接種を2、4、6、18ヶ月及び5歳時に実施しているが、患者は体調不良のため最初の接種を受けていなかったという。

マカオにおいて、百日咳の感染例が見つかるのは稀といい、直近30年間で9例(1988、1996、2008、2015、2016年、2017年、2018年)が確認されたのみとのこと。ただし、今年はすでに今回の患者が3例目となっている。マカオの面積は約30平方キロ、人口は約65万人、年間インバウンド旅客数は約3200万人。

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

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