毎年恒例のマカオ大学ポルトガル語夏期講座が開幕、過去最多の461人受講=今年で32回目

マカオ大学(澳門大學)人文学部ポルトガル語学科が主催する「第32回ポルトガル語夏期講座」が7月16日に開幕した。

同講座は中国語とポルトガル語のバイリンガル育成、ポルトガル語及びポルトガル文化の普及を目的として1986年から毎年夏休みシーズン恒例で開講されているもの。マカオ大学はマカオを代表する公立の総合大学として知られる。

期間は8月3日までの約3週間で、入門クラス、基礎クラス、中級クラス、中上級クラス、上級クラス、翻訳クラスを設定。それぞれ座学のほか、マカオの歴史地区をめぐる課外授業や、ポルトガルのフォークダンスの習得、文化遺産に関するパネルディスカッションなども取り入れられ、ポルトガル語だけでなく、マカオ独特の歴史、社会、経済、政治、文化への理解を深めることができるカリキュラムとなっている。

オーストラリア、英国、フランス、インド、日本、韓国、シンガポール、米国、中国本土、香港、マカオ、台湾などから過去最多となる461人の学生が受講するとのこと。このうち、米国から参加する6人は米国に移民したマカオ生まれのポルトガル系学生で、自身のルーツを求めて受講を決めたという。

マカオは1999年12月20日にポルトガルから中国へ返還されて以降もポルトガル語が公用語のひとつとなっているほか、ポルトガルをベースにした法律、経済体系も多く残ることから、近年では中国におけるポルトガル語圏諸国との窓口役として、あらためて脚光を浴びる存在となっている。

第32回マカオ大学ポルトガル語夏期講座開幕式の様子=2018年7月16日(写真:澳門大學)

第32回マカオ大学ポルトガル語夏期講座開幕式の様子=2018年7月16日(写真:澳門大學)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun