マカオ 18年7月貨幣・金融統計公表…マカオ居民による預金は前月から2.0%増

マカオ政府金融管理局は9月5日、今年(2018年)7月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から0.7%下落、通知預金が2.2%上昇となり、M1は前月から1.6%増加。準通貨負債は2.0%上昇、通貨供給量M2は1.9%増の6164億マカオパタカ(日本円換算:約8兆4965億円)となった。前年同月との比較では、M1が16.4%、M2が8.5%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.9%、香港ドルが52.2%、人民元が4.5%、米ドルが9.5%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から2.0%増の6009億マカオパタカ(約8兆2829億円)、非居民による預金は5.5%減の2406億マカオパタカ(約3兆3165億円)、公共部門の銀行システムへの預金は8.0%増の2149億マカオパタカ(約2兆9622億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は1.3%増の1兆0564億マカオパタカ(約14兆5615億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.2%、51.2%、4.5%、20.9%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.6%増の4815億マカオパタカ(約6兆6370億円)。対外部門への融資は前月から0.6%増の5061億パタカ(約6兆9761億円)。民間部門へ融資額は合計で0.6%増の9876億マカオパタカ(約13兆6132億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.0%、50.4%、3.2%、27.2%。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は7月末時点で前月末から1.7ポイント下落の59.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.6ポイント下落の93.5%。不良債権比率は横ばいの0.2%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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