マカオ、クレカ発行枚数増加続く…決済及び返済総額も対前年2桁増=18年第3四半期

マカオ政府金融管理局は11月7日、今年第3四半期(2018年7〜9月期)のクレジットカード統計を発表。マカオにおける個人向けクレジットカード発行枚数は増加を維持し、決済総額及び返済総額についても前年の同じ時期から2桁増となった。

今年第3四半期末時点におけるマカオの認可機構が直接または間接的に発行した個人向けクレジットカードの総数は128万2732枚となり、今年第2四半期末から3.2%、前年の同じ時期から10.3%のそれぞれ増。増加要因として、ダブルカレンシー(2通貨)及びトリプルカレンシー(3通貨)カードの普及拡大が挙げられる。決済通貨別ではマカオパタカカードが前年の同じ時期から9.7%増の90万3711枚、香港ドルカードが6.4%増の9万3294枚、人民元カードが13.7%増の28万5727枚。

今年第3四半期末時点でのマカオの認可機構が発行するクレジットカードの与信総額は今年6月末から7.6%、前年の同じ時期から17.0%のぞれぞれ増となる325億マカオパタカ(日本円換算:約4562億円)に達した。カード債券総額は25億マカオパタカ(約351億円)あり、このうち支払い先送り分が未収債券の31.6%にあたる7.9億マカオパタカ(約111億円)。支払い予定日から3ヶ月以上の未収金比率は今年6月末から横ばいの1.49%。

今年第3四半期のマカオ発行クレジットカードの決済総額は今年第2四半期から2.5%、前年の同じ時期から13.7%のそれぞれ増となる56億マカオパタカ(約786億円)。このうち、キャッシングが2.3億マカオパタカ(約32億円)で、決済総額の4.1%を占めた。このほか、利息及び手数料を含む返済総額は今年第2四半期から4.8%、前年の同じ時期から10.8%のそれぞれ増となる57億マカオパタカ(約800億円)だった。

なお、マカオの人口は約65万人。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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