マカオ金融管理局、政策金利を2.75%に引き上げ…今年4回目

マカオ金融管理局は12月21日、政策金利に当たる基準金利を25ベーシスポイント引き上げ、2.75%としたことを発表した。

米国連邦準備理事会(FRB)が米国時間の12月19日に利上げを決めたことを受けてのもの。香港ドルは米ドルとベッグ制(固定相場制)を採用しており、香港金融管理局が香港時間の20日朝に基準金利を25ベーシスポイント引き上げることを発表。マカオ金融管理局では、マカオパタカは香港ドルとのペッグ制を採用していることから、両地の政策金利が一致することが必須であるとして、香港に追随したと説明している。通常、香港が利上げ発表をした直後にマカオが追随するが、20日はマカオが返還記念日で公休日だったため、1日遅れとなった。

マカオ金融管理局が政策金利の引き上げを実施するのは今年(2018年)に入って以降で4回目となる。

マカオ政府では、将来的にローン金利の上昇が続き、借り手に追加の負担が発生する可能性があるとし、ローンを利用して不動産を購入する際、より慎重に返済能力の確認をするよう、市民に対して呼びかけている。同時に、銀行業界に対しても、潜在リスク管理を強化する必要があるとした。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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