マカオ大学、学生寮の個室を民泊サイトに掲載した院生に退寮命じる

マカオの公立総合大学として知られるマカオ大学の学生寮の個室が大手民泊サイトAirbnb(エアビーアンドビー)に掲載されていたことがわかり、物議を醸している。マカオにおいて民泊は認められていない。

マカオの政府系放送局TDMは1月20日午後のラジオニュースでこの件について報じ、大学側が取材に対して事実関係を認め、すでに調査を済ませ、当該大学院生に退寮を命じた上、規律違反での処分及び指導を行ったと回答したとのこと。また、大学側は学生寮の管理方式を全面的に見直す方針も示したとした。

先にマカオ大学の学生らが発行する橙報(オレンジポスト)が報じた内容によれば、この学生寮の個室は昨年(2018年)10月からサイトに掲載され、価格は1泊あたり314〜350マカオパタカ(日本円換算:約4260〜4740円)に設定され、ホストと宿泊者の待ち合わせ場所は近くのバス停、チェックイン時間は融通が利く、門限はないなどとの説明文が添えられていたとした。利用者がコメントを寄せていたことから、実際に稼働があったものとみられる。この個室のある学生寮には2つの入口があり、1つはゲートを通る必要があるが、もう1つにはゲートがなく、カードをタッチするだけという仕組みだったという。

マカオ大学の公式サイトに掲載されている大学院生向け学生寮の案内を参照すると、入寮対象者はマカオ域外の者に限られるとされ、寮費(1人用個室)は5ヶ月間で1万0200マカオパタカ(約13万8250円)、1ヶ月あたりおよそ2040マカオパタカ(約2万7650円)となっている。

マカオ大学(資料)-本紙撮影

マカオ大学(資料)-本紙撮影

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