マカオ政府、旧正月シーズンのインバウンド旅客数対前年9〜10%増見込む

マカオでは、2月5日に春節(旧正月)を迎える。中華圏で大型連休となる旧正月シーズンは年間およそ3200万人のインバウンド旅客を誇るアジア有数の観光都市マカオにとって年間最大の多客期のひとつとなっており、例年、観光名所周辺を中心に多くのインバウンド旅客で賑わう。

マカオ治安警察局は1月21日、同局として旧正月シーズンの総出入境人数が前年の同じ時期から3〜4%増、旅遊局(MGTO)はインバウンド旅客が同9〜10%増になると見込んでいることを受け、両局による対策会議を18日に開催したと発表。

治安警察局は、大型連休はマカオ半島旧市街地の観光名所周辺や外との玄関口となる各イミグレーション施設における混雑が顕著となる傾向があるとし、状況に応じて歩道の一方通行化や立ち入り制限といった措置を講じる方針を示した。

MGTOは、観光客の動向を随時把握し、エリアを限定したショートメールの発信などを通じて混雑エリアへの集中を避ける観光ルートへの誘導を行うとした。また、観光名所周辺に職員を派遣し、警察官と共同で旅客に対する情報提供や案内、サポートを提供するとした。

各イミグレーションの混雑状況は治安警察局の公式サイトやスマートフォンアプリで確認できるとのこと。

MGTOの統計資料によれば、前年は旧暦大晦日から旧暦新年6日目までの7日間のインバウンド旅客数は延べ96.3万人だったことから、予測通り進捗すれば、今年は100万人の大台を突破する見通し。

なお、昨年の旧正月前後7日間のインバウンド旅客のうち中国本土旅客が74.3%を占め、香港と台湾を加えた大中華圏の割合は94.6%に上った。

マカオ治安警察局とマカオ政府旅遊局が旧正月シーズンに向けた対策会議を開催=2019年1月18日(写真:マカオ治安警察局)

マカオ治安警察局とマカオ政府旅遊局が旧正月シーズンに向けた対策会議を開催=2019年1月18日(写真:マカオ治安警察局)

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